ChatGPTを英語辞書(英和辞典)として活用しよう
最近、「イカゲーム2」が配信開始されました。このシリーズは、さまざまな言語で吹き替えがされており、さらに多言語で字幕も用意されています。この点からも、英語を勉強するための非常に良い教材になると思います。そこで一例として、「説教をやめろ」という表現を英語でどう言うかを挙げてみたいと思います。
「説教をやめろ」という表現は、英語では "cut the lecture" と表現します。しかし、このフレーズをGoogle検索や英語辞典(例えば英辞郎など)で調べても、適切な訳が見つからないことがあります。そんなとき、GPTのような生成AIに尋ねてみると、驚くほど的確な説明が返ってきました。こうしたAIの解説は非常に分かりやすく、すっきりと理解できる内容ではないでしょうか。
(以下、ChatGPT 4oの回答)
"Cut the lecture" というフレーズは、「説教をやめて」「講釈はいいから」というニュアンスで使われます。相手が長々と説教をしたり、意見を述べたりしているときに、それを止めさせたい場合に使います。少し強い表現なので、カジュアルな場面や親しい間柄で使われることが多いです。
例文
- "Alright, I get it. Cut the lecture, please."
(分かったから、説教はやめてくれよ。) - "Can you cut the lecture and get to the point?"
(説教はやめて要点を言ってくれない?)
ただし、フォーマルな場や目上の人に対しては失礼に聞こえるので、もっと丁寧な表現を使うのが良いでしょう。たとえば:
- "I understand your point, but can we focus on the main issue?"
(おっしゃることは分かりますが、主要な問題に集中できますか?)
私は長い間、英語辞典の編集に携わってきたので、AIの台頭によって辞書の役割がほとんど意味をなさなくなってきている現状には、寂しさを覚えます。しかし、現在においては、AIを活用して英語を学ぶ方が、はるかに効率的で実用的であることも認めざるを得ません。もっとも、こうした生成AIが辞書のデータベースを参考にしていることを考えると、私たちがこれまで作り上げてきた辞書が、AI学習に大いに役立ったという事実もあるのではないでしょうか。この点では、少なからず貢献したとも思っています。
さらに、Netflixの「イカゲーム」のような大ヒット作品の場合、多言語で翻訳されているため、英語字幕を見ながら学習できる点が魅力です。加えて、クリック一つで日本語字幕に切り替えられるので、英語表現がどのように日本語に訳されているのかを簡単に確認できます。
特に興味深いのは、**CC(クローズドキャプション)**と通常の字幕の違いです。CCの場合は音声をそのまま文字起こししたものですが、通常の字幕は、文字数を減らして読みやすくするため、表現が簡略化されています。この違いを比較することで、翻訳の工夫やニュアンスの変化を学ぶことができます。
いずれにせよ、こうした視点で「イカゲーム」を活用することで、英語学習において非常に参考になるのではないでしょうか。