ミャンマーの「ゴールデンロック」が落ちない理由は?

 ミャンマー人にとって有名な巡礼地に、「ゴールデンロック」と呼ばれて いる場所があります。首都ヤンゴンから東へ車で約5時間。 チャイティーヨー山の崖の上に、落ちそうで落ちな バランスを保っている奇想天外な姿をした大岩があります。 ゴールデンロックとは、この岩全体が金箔で覆わ れ、金色に輝いていることからつけられた通称で、正式名称は「チャイティーヨー・パゴダ」という寺院の一 部なのです。

 この大岩、近くで見れば見るほど不思議なもので、ゆるい斜面になった崖から今にも滑り落ちそうなのですが、なぜか落ちません。伝説では大岩の上にある小さな仏塔に納められた釈迦の遺髪がバランスを取り、岩は決して崖から落ちないと伝えられています。肉眼ではわかりにくいですが、ジャガイモのような形をしたこの大岩は風が吹くとわずかに揺れます。だから下の岩とつながっているのではなく、乗っかっているのです。 以前は岩の下に竹ひごを挟んで、それがたわむのを見て岩が動くのを確認できたそうです(現在は禁止されています)。

ゴールデンロック

 このチャイティーヨー・パゴダは、 巡礼シーズンとなる年末年始はミャンマー人の参拝客で、大いににぎわいます。この時期は、ヤンゴンから大型バスが毎日麓の村のキンプンまで乗りつけ、人々はそこで宿泊するか仮眠をとって早朝に山を上り始めます。 麓から頂上までは歩いて6~7時間。ただ山道を走るトラックバス(トラックの荷台に長椅子を置いただけのもの)に乗れば、中腹にあるヤテタウンに40分ほどで行けます。そこから頂上までは徒歩1時間ほどです。麓からの登山はけっこう大変なものですが、若者にはわりと人気があります。「巡礼」という宗教上の理由もありますが、 同じ年頃の若い男女のグループがたくさん来るので、「知らない異性と知り合いになれる絶好のチャンス」というのが本音のようです。

 ゴールデンロックは神聖なもので、それに触れることができるのは男性だけ(上座部仏教のミャンマーでは、本尊に触れたりそばまで行けたりできるのは男性だけ)。女性は少し離れたところから座って拝むだけです。そばまで行くと、ミャンマー人たちが金箔を岩にペタペタと貼りつけている姿が見られます。1975年に大きな地震がこの地方であり、頂上の寺院が倒壊したことがありました。その時、寺院にいた僧侶たちは「岩が落ちたか」とあわてて見に行きましたが、岩はびくともしていませんでした。 これも仏様の力なのでしょうか。 とにかく見れば見るほど不思議な岩であることはまちがいありません。

 職場にミャンマーの人がいたら「ゴールデンロック」に行ったことがあるか聞いてみましょう。ついでにそこで彼女(彼氏)を見つけたかどうかも(笑)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です