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ストーリーテリングの力(3):職場でどんな話をすればいいのか?

元来、職場での私語は厳禁とされてきました。 ただそのような時代でも昼休み時やタバコを吸うときまたトイレでの会話、給湯室の会話、 あるいはエレベーターで移動中の会話などちょっとした世間話は職場でよくあることです。 今回はどのような話を職場ですべきかもう少し詳しく見ていきたいと思います。

仕事以外の実生活のストーリー

仕事以外の生活に関する情報を共有するのは、同僚だけでなく部下や上司と関係を築き、 親密になるために不可欠なことです。 仕事の情報交換だけではその人の人となりというものがわかりません。そこで飲みにケーションなるものが日本ではよく発達しました。 ただ最近の若い人は上司と飲みに行くことに対して抵抗を感じる人が多くいるそうです。 そうすると職場でのちょっとした世間話が実はとても大きな影響を及ぼすのです。ではどういう時に実生活のストーリーを話せばいいのでしょうか。

① ミーティングを始める前にちょっとした世間話をする。

これは特に一対一で話をする時に効果的です。 特にあなたが上司の立場であれば部下は緊張しているはずです。 その緊張をほぐすためにも最近観た映画の話であったり、 今日食べたランチの内容について話してもいいでしょう。 逆にいきなり 本題から入るのは逆効果です。

② 自分の今までのキャリアについての話をする

今まで自分が会社でどのようなキャリアを歩んできたのかあるいは転職してきたのであれば前の会社はどういうことがあったのか。仕事の上で どのようなことを決断してどのような課題や失敗があったのか。そうしたことをことあるごとに共有しましょう。 逆に自分のキャリアについて一切秘密にするのは全くもっておすすめしません。部下であれば必ず壁を感じるでしょう。

③自分の弱みを見せること

上司だからといってプライド高く弱みを見せないのはいけません。日本で理想の上司のアンケートを取ると、 優秀なだけでなくどこか親近感を感じるような芸能人やスポーツ選手があがっています。 人間として強いところもあれば弱いところもある強いところばかり見せられては人心が離れていきます。

④自ら直面している問題に関して共有する

今自分自身がストレスを感じているのであればそのことをチームと共有します。 これは仕事に関することであった方が良いです。 そうした問題を提起することでチームとして協働して課題に取り掛かろうと言う雰囲気が醸成されます。 他部署や他の人が抱えている問題に関して話をするのは本末転倒です。 つまり悪口になるからです。

⑤ 仕事上であるいは社内であったいいことについて話す

もし自分の部署が目標を達成したらその成果に関して話します。 また自分の部署だけでなく他部署あるいは社内全体に関して良いことがあったら積極的にそれをシェアしましょう。ただし嫌味になってはいけません。「それに比べてうちの部署は・・・」と言ったことにならないようにしましょう。

激励するスピーチ

ちょっとした感動のストーリー、感銘を与えるような話、インスピレーションを刺激するような話、そういったことができると上司として最高です。 このスピーチをする上で大切なのは 関連性、魅力、再現性の三つです。英語で言うとRelatable, Riveting, Repeatableといって3Rと言われます。

関連性とはその話の内容が TPO にそぐわなければいけません。 魅力とは文字通り内容が面白いということです。 3つ目の再現性というのはその話を聞いた人が他の人にも伝えたいと思うようなことです。 「”友”という字は倒れそうな人を支えている姿から生まれたそうです。みなさんも支えられる人になりましょう(笑)」など。格言のようなものを最後に盛り込むとなんとなくそれを伝えたいというふうに思う人が多いかもしれません。 あればちょっとした豆知識でもいいでしょう。 とにかくその話を他の人に伝えたいと思わせるような内容がベストです。

もちろん職場における話は基本的には仕事に関する情報交換がほとんどでしょう。 同じ部署にいる人のニュースであったり、最新の状況であったり、 新しい企画がスタートした時の社内の情報だったり、もちろんそれらは口頭だけでなく書面によるコミュニケーションもあればメールや 社内SNS といったツールを用いることもあるでしょう。 ただそういったビジネス上の情報交換だけでは円滑な人間関係を作ることは難しいのです。飲みニケーションが少なくなってくればくるほど、また外国人が増えれば増えるほど今までの常識が通用しなくなってきます。 そこで単なるビジネス上の情報交換以外に上記のような世間話や激励するようなスピーチと言ったスキルを磨く必要があると思います。

次回は、上の3Rを補足する注意点について解説します。

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