⑥タイ語でもっとも便利な表現を覚えよう!

旅行者がはじめにタイ語で覚える言葉が、 あいさつの「サワッディー・クラップ カァ」と「マイペンライ」という言葉ではな いでしょうか。 「マイペンライ」を日本語に 訳せば「大丈夫」 「心配ありません」などの 意味になりますが、タイではこの言葉は実にさまざまな意味で使われています。

この言葉はタイの国民性を実によく表している言葉の一つでもあり、「気にしないで」「まぁ、いいか」など、よく言えば寛容、悪く言えばルーズというかのんきというか、時間に追われない、せかせかせずに生活しているタイ人を如実に表している言葉といえるでしょう。たとえば時間に遅れた場合でも「車が渋滞にはまっちゃってさ」と言い訳するだけで、深い理由は追求せずおおよその事情をくんで、気にせず本題に入るという場面が多いようです。

いい解釈をすれば妥協しているのでしょうが、料理が出てくるのが遅くても「マイペンライ」、 渋滞にはまっても「マイペンライ」、タクシーが道に迷っても「マイペンライ」と非常に都合よく使われます。しかし、逆にタイ人以外の日本人も使えるのも確かで、自分都合で時間に遅れても 「マイペンライ」で済んでしまうのです。

ちなみに、タイでは親しい人同士の会話は「キン・ カーオ・ルー・ヤーン (ご飯たべた?)」「バイ・ナイ・ マー(どこ行ってきたの?)」などと声をかけることが普通で、「サワッディー(おはよう)」「サバイディーマイ (元気?)」などと声をかける人はいません。それがタイ人同士での日常のコミュニケーションだと考 えればよいでしょう。 タイ人はうわさ好きでもありますから、特に正直に細かく「○○に行ってして…」などと答えるとうわさがうわさを呼んで、大変なことになってしまいます。 「用事を済ませてきた」などと適当に答えるだけでも、コミュニケーションは成り立つのです。 

ただし仕事でミスをした場合に「マイペンライ」というのはタイ人を助長させるだけなので慎みましょう 。

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