④フィリピンにあるバスとタクシーの間の乗り物とは?
フィリピンを代表する独自の乗り物に、来事 の使っていたジープを改造して造った「ジープニー」という乗り物があります。 いわゆる乗り合いバスみたいなもので、派手な塗装や大音量の音楽などを鳴らして走っています。 路線は細かく張り巡らされていて、バスが通れない狭い道路も走り、さらに24時間営業で、しかも乗りたいところで乗れて、降りたいところで降ろしてくれる、とても便利な乗り物です。
ジープニーのフロント部分に目的地(走行区間)が書かれているので、それをさっと読みとって、目的地と車の進行方向が一致していれば手を上げて止めて、さっさと乗りこみます。お金は乗り込んだら運転手に直接払うか、もしくは近い席の人に回してもらいます。目安の金額はありますが、距離によって若干変わってきます。 降りるときは天井をたたけば車を止めてくれますが、すばやく降りるようにしましょう。
乗り合いバスとはいっても、天井が低く、乗り降りの際には前かがみになることがしばしば。体の大きい人や高齢者には ちょっときついかもしれません。 また、座席部分には窓ガラスなどはないので、日中はとにかく暑くて、うるさい。 スコールが降れば、背もたれについているビニールを下げて雨よけにしますが、 さらに蒸し暑さが増します。
ジープニーは庶民の足ですので、観光客にはなかなか乗りこなすのが難しいですが、なれてしまえばとても便利です。しかし、車中ではスリなどに気をつけるように、荷物の管理はしっかりするようにしましょう。 昔はジーブを改造した ということで、エンジンはアメリカ製だったようですが、現在はほとんどが日本製のエンジンを積んでいるそうです。
ちなみに、交通ルールとして左側通行は守りますが、 クラクションはひっきりなしに鳴り響き、わずかな隙間さえあれば、これ見よがしに車を突っ込んできます。 ジープニーの運転手も好きに止まって好きに発進する、ウイン カーも出さずに車線変更は当たり前。と、かなり運転が荒いので、心臓が弱い人は避けたほうが無難かも知れません。
その他、フィリピン特有の乗り物で、オートバイにサイドカーをつけた三輪車のようなトライシクル、カレッサという1頭だての二輪馬車があります。