⑦コンビニを凌駕するフィリピンのよろずやとは?

マニラ市内観光客の多いセブ市などは、大き なショッピングモールが建ち並び、買い物をする人でいつも混雑しています。 バサイシティにある 「SM Mall of Asia」 は世界で3番目に大きな最新のショッピングモールとして知られ、600店舗 と150のレストラン施設、国内初のIMAXシアターを有しています。 年中無休で営業されており、各国からの輸入品やおみやげ品などが揃い、 地元の人だけでなく、観光客も十分に楽しめる施設です。

また、マニラにはコンビニエンスストアも充実しています。 日本と同じように日用品などが置かれていますが、少し違うのが、 治安上の問題でガードマンが扉の前に立っています。 コンビニで気を付けたいことは、レジでは先にお金を出して払った人が先ということです。 フィリピンでは列をなして待つという習慣がないのか、 出して買わないと、待っているだけでは順番はいつまでも回ってきません。 コロナウイルスが広がったときに、薬局でマスクを買おうとした人たちが殺到し、我さきとレジ前でお金を突き出しているのをニュースで見た人もいるかも知れません。

ちょっとした日用品などであれば、地元に密着したサリサリ・ストアで買い物ができます。日本でいえばよろずやといった感じの店です。フィリピン全土に100万軒以上存在するそうです。住宅街なら必ず見かけますが、治安上の理由で、周りに金張を張り巡らしているところもあり、現金を受け渡しする小さな小窓があります。

サリサリストアの商品
サリサリストアの商品

サリサリとは、「種々の」という意味で、歴史も古く12世紀に中国との交易が始まってからフィリピンに広がったといわれています。 中国人経営の店がほとんどでしたが、1954年の小売業国民化法で全店がフィリピン人の経営にかわりました。

サリサリ・ ストアの強い人気の理由として、日常雑貨であればほとんどが手に入るということ。シャン プー、石鹸、文具などのほか、ジュース、塩、タバコなど、 ナマモノ以外であればほとんどが手に入ります。 次に 「ばら売り」が可能だということ。 米の計り売り、タバコも1本売りから可能で、コーヒーなども小口包装の1カップ分から入手できます。コカ・コーラ、ペ タバコはマルボロ、コーヒーはネスレなどは、品質が均一ですから、だれもが安心して買えます。 遠出してスーパーに行く必要もなく、顔見知りであればツケも効くし、住民にとっては便利な店です。

セブンイレブンやミニストップなどの日本のコンビニも進出していますが、サリサリ・ストアしか置いていない地元のものなども多数あるので、これからも住民に愛され続ける存在になるでしょう。

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