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外国人社員を雇うときに気をつけたいこと(9):外国人社員に対しても一線を越えてはいけない

外国人社員に対しても一線を越えてはいけない

日本の会社は家族的だと言われています。海外での豊富な経験を持つ御手洗冨士夫キヤノン名誉会長が以前のテレビ番組で「これは、アジアにもヨーロッパにもアメリカにもない、日本独特の文化だと思います」と語ったように、日本企業にもそうした側面があると言っていいと思います。しかしながら、企業の管理者が留意しなければならないことがあります。家族的とはいえ、一線を画することで、社内の人間関係が深まり、スムーズに仕事ができるようになります。

「良い柵は良い隣人を作る」ということわざがありますが、特に外国人社員に対して接するときに大切なことだと感じています。どんなに親しくなっても、相手の気持ちを踏みにじってはいけません。むしろ、親しい関係だから、言ってはいけないことやしてはいけないことがあります。

特に言葉は細心の注意を払って使わなければなりません。日本語がよくわからない外国人が無頓着な言葉で深く傷ついた例が結構あります。一線を越えるたった一言、個人的な関係を壊したり、組織を簡単に破壊したりすることがあります。後悔しても、覆水盆に返らずです。

例えば、中国人に対して「ばかやろー」というのはタブーです。戦時中に日本軍がこの言葉を発しながら処刑を行った事実があり、中国人は特にこの言葉に敏感になっています。外国人従業員に対しては相手の個性を認め、敬意を持って接することから生まれる自然なマナーを守ることです。

外国人社員でも何年も一緒に仕事をしていると、友好的な気持ちになるのは当然です。でも、「ヘイ、ヘイ、君!」というような失礼な言葉を使っても大丈夫ですか?あるいは、部下に対してアホやバカと言ったりするのは避けるべきです。どのようなニュアンスで相手は受け取るか、特に日本語レベルがわからない外国人に対しては慎重に言葉を選ぶべきです。家族の中で適切かもしれませんが、会社という組織で、特に多文化が入り混じっている場合はあまりに家族的な風土は時に誤解を生みます。

高い地位にある人は、一線を画することに敏感であることが重要です。特に外国人社員に対しては阿吽の呼吸や、空気を読むことを期待するのはむつかしいです。外国人の上司になる日本人はその影響力を自覚して日々行動すべきでしょう。

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