外国人社員を育てる:部下に聞く、相談する、あるいは質問することで育てる

外国人社員の部下に聞く、相談する、あるいは質問することで育てる

地位が高くなればなるほど、傲慢になりやすいものです。私たちは他人よりもよく知っていて能力があるという幻想を簡単に抱いてしまいます。しかし、もし私たちがその傲慢の罠に落ちてしまったら、企業経営者としてあるいは上司としてキャリアの終わりではないでしょうか。それは外国人社員を部下にもつ日本人上司としても同じことが言えます。一人一人が人間としてできることは限られていますから、周りの人の協力がなければ大きな仕事はできないのは、外国人社員に対しても言えます。

多くの人が、自分の部下にあるいは外国人社員に対して質問をしても軽視されるのではないか、あるいは自分の上司としての誇りが傷つくのではないかと心配します。しかし、それは真実ではありません。実際のところ、私たちは知らないことについて他人に尋ねることで、むしろ尊敬を得ることができます。外国人社員は母国のことについて私たち日本人よりもはるかに知識があります。あるいは日本人にはない見方をもっています。こうした知識や能力を活かさない手はないはずですし、彼らに質問、相談することでかえって「この上司は私に興味を持っている。役立つ人間だと思ってくれている」と尊敬の念を抱くことになるのです。

部下を論理的に説得することは気分がいいかもしれませんが、部下をうんざりさせ、精神的に距離を置くことになるかもしれないのです。逆に、「それは初耳だ。あなたが知っていることを教えてよ」と心を開いて頼む人に対しては、親しみを感じたり、尊敬することも少なくありません。誰もが同じような経験をしていると思います。それは人間として外国人、日本人の違いはありません。

それにもかかわらず、部下に偉そうな態度を取らざるを得ない人が実際には多いようです。しかし、経営者にとって最も大切なことは、部下に対して偉そうに振る舞ったり、優越感を持ったりしないことです。部下に知識や意見を求めると、自然と多くの知恵が集まります。外国人の意見は日本人が思いもしないような斬新なアイデアをもっているかも知れません。

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